究極の集中力「領域(ゾーン)」
今まで、一度だけその領域に達したことがある。
究極の集中状態である領域(ゾーン)に。
何かに集中している時って予想以上の結果が出たりする。
でも、
ただの集中とは明らかに違うレベルの領域に達したことあった。
高校の時のサッカーでの試合の時だ。
ベスト16をかけた試合で、前評判では格段に相手高校の方が格上だった。
実際の試合でもずっと押されてはいたがなんとか踏ん張っていた。
しかし、相手のロングシュートが決まり1点先制された時にスイッチが入った。
周りの雑音が一切消えた。
応援しているベンチの声や、外を走る車の音、フィールドの外の音が全く聞こえなくなった。
ただ、味方の声や相手選手の声は聞こえる。ボールが発する音も聞こえる。
ボールが来るのが目ではなく感覚で分かる。
相手がどう攻めてくるかなぜか先読みできる。
もうロスタイムを残すぐらいしか時間が残ってなかったが、
負けている状態なのに、不思議に勝てるイメージしかもてなかった。
ロスタイムに入り、審判が笛をくわえようとした時に
奇跡が起こる。
相手キーパーがなんでもないボールをファンブルして味方がつめてゴールゲット。
その時に「やったぜ~」じゃなくて、「やっぱな」って思ったのを覚えてる。
そして、追い上げムードのままPK戦で勝利をおさめた。
試合が終わり、気を抜いた瞬間に倒れこんでしまった。
体の疲労ではなく、明らかに集中に要した神経性の疲労だった。
集中しすぎて倒れることなんて今までなかったので驚いたけど、
あの領域に入った時の感覚は今でも鮮明に覚えている。
サッカーの魅力にとりつかれているのも、あの領域にもう一度入ってみたいって
思ってるからかもしれない。
サッカーだけじゃなく、仕事なんかであんな状態になれたらな~って思う。
好きなことを突き詰めると、こんな体験ができるんやな~って。
こんな話信じられますか?