2005年09月08日

「考察-002」勉強する意味


なぜ勉強は必要なんだろうか?

僕は学生の頃、家庭教師をやっていたが一番始めにすることは
「なぜ勉強が必要なのか?」を理解してもらうことなんです。

ここを理解しないといくら勉強方法を教えても無駄である。
これが僕の家庭教師論である。


子供が勉強しないと困っている親はたくさんいます。

帰ってくるなり口癖のように「勉強しなさい」と言ったり、
とりあえず塾へ入れて勉強させる機会を作ったり、
それでも無理なら家庭教師を雇って直接指導してもらったりと。


焦っているのは親ばかりで、当人の子供は完全に「やらされてる感」
満々である。そりゃ、やる気にならないだろうな~と思う。

親の決り文句である「いい会社に入るため」「社会に出て行くため」
などの曖昧な説明をしても、子供からすれば興味を持てない。


それもそのはず、子供にとって会社や社会とはイメージしにくいもの
であり、ワクワクしてくるようなメリットを感じないからである。
さらに一般論なんかで説明されるともっと興味をなくす。

勉強のやり方は、学校や塾講師、家庭教師に任せればいい。
親がやるべきなのは、子供がワクワクするような背中を見せること、
子供の夢に耳を傾け、その夢実現に向けて何が必要になってくるのか
を一緒に考えてあげることである。


夢がない子供には、いろんな場所に連れて行き、より多くの経験を
積ませること。その中で、子供の興味を惹くものがあれば続けさせ
てあげればいい。習い事にたくさん行かせるのも手かもしれない。

家庭教師初日~2日目は勉強を一切やらない。
家庭教師派遣会社のデータや親の意見は一切考慮しないで
子供の話を聞くことに専念する。


勉強の話もしない。

まずは、何に興味を持っていて、何が嫌いで、何に楽しさを覚える
のかを普通の日常会話の中からひとつずつ理解するのだ。
お固いモードは捨てて、どれだけ笑いが出るかも重要だ。


小学生や中学生ではまだ夢を具体的に持っている人は少ない。
そんな時はクラブ活動や恋愛話なんかを聞いてあげると
目を輝かせて話をしてくれる。

例えばテニスが好きな中学生がいたとする。

その子に「勉強をしなさい」と言っても無駄です。

僕は「テニスが強い高校ってどこ?」
  「○○高校が有名なのか~」
  「○○高校でテニスができればもっと上手くなるだろうな」
  「○○高校のテニス部に入りたい?」


そうすると子供は100%「yes」と答えますよね。

これが子供にとってのメリットなんです。
自分のメリット(強いテニス部に入ること)がはっきりしていれば
そのメリットを得るために子供は自発的に頑張ろうとします。


後はその高校に入るために、学校のテストでどのぐらいの点数を
とればいいのかを調べて説明してあげればいいんです。

勉強は時間をかければ100点はとれなくても、平均点以上は
誰でもとれます。その時間を子供が自分で取るような形に持っていき
さえすれば成績なんて簡単に上がっていくもんなんです。


なぜ勉強するのか?

僕の答えは「自分の夢を叶えるため」です。


他にも視野を広げるため、豊富な会話ができるため、知る喜びを得るため
などのいろんな要素があるのは分かっています。
でも、突き詰めていくとこの答えに行き着くのです。

教科書を覚えるだけが勉強ではない。

自分の興味のあることを見つけ、突き詰めていくために
学んでいくことが「勉強をする理由」なんだと思います。




Posted by なおやん at 12:14│Comments(4)
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 どんな科目であっても僕は勉強を教える上で、ある根本的な仮定に基づいて生徒達に接するようにしています。それは、
今、解けなかった問題あるいは間違った問題が、次に出題された...
勉強の意義【【学習塾講師のブログ通信 Sachi-net】】at 2005年10月03日 12:20
この記事へのコメント
こんにちは^^♪
こういう話題だいすきで^^♪
のりのりでやってまいりました♪

わたしの感想なのですが...

「生きる目的」が「夢をかなえること」なら
「勉強する意味」→「夢をかなえるため」
とおもいました

「勉強する意味」は
自分の生きる目的に深くかかわっているようにおもえますね^^

「生きる術(すべ)をえること」が
わたしの「勉強する意味」のこたえです^^

また【べんきょう】も意味がふたつありますよね^^
study(勉強する)→【「知識」をえる】
learn(学習する)→「知識」の実践→【「知恵」をえる】

(...ちょっとむずかしくなりましたが...^^)


親に守られたり、誰かの力で生きているあいだは
「なんのために勉強するの?」
って言ったりしますね

だけど親から独立して、社会に出て自立して
自分の能力・責任で生きていかないといけなくなると
「もっと勉強しておけばよかったぁ~」
なんて言ったりしますね

だから経験者・実践者の言葉は
知識からくるうすっぺらい言葉ではなくて
経験からくる重みのある言葉なので
大切にしてまぁす^^♪
Posted by kirara at 2005年09月10日 03:55
勉強する意味が二つあるって話は
とても納得しました。

だとすると、今まで詰め込んできた知識を
実践で試すことが今必要なことなのかもしれませんね。

たくさんの選択肢から、どれを行動するのか選択する。
行動した結果、経験が蓄積され、新たなきづきを発見する。
反省をしながら、失敗をしながら、成長していくってことは
全て「学ぶ」ことになりますもんね。

経験者の言葉は僕も重く受け止めています。
やはり、経験に勝る知識はないですからね。

こうやってKIRARAさんのように
自分の書込みに対してコメントしてくださると
新たな発見があって僕自身とても勉強になります。

ありがとうございます。
Posted by なおやん at 2005年09月10日 21:39
語るの、いいですよねぇ^^
わたし、しらふであってもなくても
興味あどんな会話もくいついていきますよ^^
Posted by kirara at 2005年09月10日 23:19
(訂正^^;)
こうやって語りあうの、いいですよねぇ^^
わたし、しらふであってもなくても
興味がわけばどんな会話もくいついていきますよ^^♪

なおやんさんは対人関係をよく勉強されているので
いっぱんてきな20代半ばの男性と比較した場合
精神年齢高いと感じますし
コミュニケーション能力も高くあると感じます

大阪にもどってきたら声かけてくださいねぇ~^^♪
Posted by kirara at 2005年09月10日 23:35
 
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